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君に熱視線゚
第42章 すれ違い
『でも、こっちに帰ってきて陸達が産まれてからは何ともなかったんだけど‥
だから、明日ゆっくり先生と話してみるから。
だから、晴樹クンは気にしなくていいのよ。いつも美味しいもの分けて貰ったり、助けてもらって悪いくらいだわ!』
「いえ‥
そのくらいしか‥」
‥そのくらいしか、
俺にはしてやれない…
晴樹はオカンの言葉に慰められながらも自分自身を悔やんでいた
「でも、明日退院出来るんだったらやっぱり俺が迎えに行きます。
おばさんもあまり無理するとお腹が‥‥」
『──‥ッ
そ‥そうね‥‥
お腹が‥‥‥ちょっ‥』
──?‥‥っ
「え!??
ちょっ‥おばさん!?」
急に苦しそうな声に変わったオカンに晴樹は電話で呼び掛ける!!
携帯が落ちる音が夜の院内に響き、耳に当てていた晴樹の鼓膜にも響音が突き刺さっていた
一瞬、顔をしかめ耳から携帯を離した晴樹は再び電話口からオカンに呼び掛ける!!
「おばさっ―――」
「母ちゃん!?
母ちゃん!──」
“田中さん!!大丈夫ですか!?”