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君に熱視線゚
第42章 すれ違い

‥あ、そうだ携帯!


空は慌てて携帯を拾い分娩室に連れて行かれるオカンの後を追う


たまたま、オカンのかかりつけの産科も同じ病院だったために、分娩の準備も素早く整えられ先生も待ち構えていた。
そして、分娩室に入って五分も経たない内に元気そうな産声が聞こえてくる!


それと同時に苗のことで連絡を受けていた満作とオカンの両親、ひろし爺ちゃんと百合ちゃんが遅れて病院にやって来ていた


「あ、父ちゃん!!」

「おう、なんだ?
苗のことで来てみりゃ産科の方に案内されるから‥」


「さっき産まれたよっ
声が聞こえてきた!!」


空はキラキラとした表情で赤ちゃんが無事に産まれたことを満作に告げていた














「すいませんっ! 今日入院した田中っ…」


病院の裏口から入ってナースステーションで田中の名前を出した途端、晴樹も産科に案内される


「おう!兄ちゃんも来たのか!?」


賑やかな分娩室の前で笑顔の満作と顔を合わせ、晴樹は挨拶を返した。

「もう、無事に産まれたんですね」


産まれたばかりの我が家の可愛い次女にご対面しご満悦の満作はとろけそうな笑みを溢していた

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