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君に熱視線゚
第42章 すれ違い


「ところで苗の様子は‥」

晴樹は一番、気になることを満作に尋ねる



「ああそういや忘れてた」

病院に着きまっすぐに産科に連れて来られていた為に満作達はまだ、苗とご対面していない‥


「点滴して寝てるよ。」

最後に付き添っていた空が代わりに答えていた


「じゃあ、俺がちょっと見てきます。
せっかくおばさんも頑張ったんだから皆こっちに居てあげて下さい‥」

「おう、すまんな兄ちゃん!!」


晴樹は皆に軽く会釈を返し苗の病室に向かった



薄暗く、非常灯のグリーンの明かりがボンヤリと怪しく光る院内の廊下を歩き、苗の病室を目指す


〃寂しくても気づかぬ内に我慢してしまう〃


晴樹は苗の心の病気のことを考えていた‥


今まで何ともなかったのにまた、急に発症した…


やっぱり俺のせいか?


苗に‥俺が何かを我慢させたのか?



―――・・・


確かに我慢させたかもしれない‥


リディにばかりかまって、ほったらかしにしてた…

苗はずっとそんな俺達の後を黙って付いて来てたのに‥

苗は我が侭を言わないから俺も安心しきってた‥


晴樹はうつ向きながら苗のことを考えていた‥

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