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君に熱視線゚
第43章 距離…
「うんうんっ
だいじょびだってば!
ぶはっ‥そうなんだよ!
明日は学校行けるからさっ」
‥‥‥
──っ‥なんでこんなに態度が違う!?
晴樹はご機嫌に受け答えする苗を横目に見ながらみる間に不機嫌になっていく
「うん、じゃあまたね」
「───…夏目からか?
なんだって?」
「ん?べつに。
ただ、大丈夫か?ってだけ。」
「‥‥‥」
携帯を切って直ぐに問いかける晴樹に苗は真顔で返した
晴樹はそのテンションの違いが気にいらない。
淡々とした会話が途切れ車内は再び静かになる。
「苗―――」
「‥?」
その沈黙を晴樹が破った。車を道路脇に停車させ、晴樹は苗の方を向き直る。
「なに?」
「‥‥‥夏目に迎えに来てもらった方がよかったのか?」
穏やかな口調を崩さぬよう自分に言い聞かせ晴樹は口を開く
息苦しい
ざわつく胸がきしみ出す
なんで毎回こんな想いをしなきゃなんねぇ!?
苗以外を望んだ訳でもない──
苗だけ居れば‥
苗だけ傍に居てくれればいい!!
そう言ってるのに──
なんで‥っ‥‥