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君に熱視線゚
第5章 ザ・田中家

「頼むからあんまり見ないでくれるかな?」


晴樹は苦笑いながら言った。晴樹がパスタ兄さんだとわかった瞬間、三つ子の態度が変わり晴樹を羨望の眼差しで見つめ始めた‥‥



「そっくりだな?‥
苗は見分けつくんだろ?」

晴樹の問いに苗はサラッと応えた‥


「うん、ブラ被ってたのが陸(りく)で今いないのが 海(かい)んで、キャベツ担いでるのが空(そら)‥‥」


「へぇ‥さすがだな…」



「じゃ、あがって!
すごく狭いけど‥」


車の荷物も全部運び終わり晴樹は苗に誘われるまま家に上がった。


‥マジで狭いな…


擦りきれ色の変わり果てた畳みに長方形のテーブルが二台繋げて置いてある‥
テーブルには苗のW祖父母のペアがちょこんと座っていた。

そして、隅の方には腹巻きにステテコ姿で横になり尻を掻きながらテレビを観ている人が‥‥‥


‥!!…
もしかして‥満作父さん?


「もぅ!!また、父ゃんそんな恰好してっ!?

お客さんだよ!!」


‥やっぱり、満作父さん!!


満作はせっかくくつろいでいるところを苗に無理矢理起こされていた。

そして、晴樹と目が合う‥

「おぅ!なんだ苗のコレか!?お前ぇもやるなぁ
さすが、俺の娘だ!ガハハ」


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