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君に熱視線゚
第43章 距離…
今まで使わずにいた想像の脳‥右脳をふんだんに駆使し、考え始めた苗が自分の気持ちに気づくのはいつになるのやら‥


‥ぅぅっ‥苗より大事って‥
させないだも‥


二人の好きには!‥
二人の自由には―――ッ


絶対させないだもっ!!



涙に濡れた顔をキッと上げ、しまい忘れた季節外れの風鈴に何かを誓う‥


苗は‥コワレてしまった












「あ、晴樹!お帰り。

──って?」


苗を送り届け、戻ってきた晴樹にリディは声を掛ける

「晴樹?」

呼びかける自分の前を無言で素通りし、部屋へと向かう晴樹の背中をリディは見つめた‥

「ねぇ晴樹、今日はスクール休むんでしょっ?」


‥ウルサイ…

部屋のドアを叩きながらリディが話掛けてくる

「晴樹っ!!
さっき晴樹のパパから電話あったんだってば!!」


‥ウルサイッ


晴樹はベッドに体を投げ出したまま耳を塞ぐ

‥うるさい―――ッ

もう、俺に構うな!!

もう‥いいから…

頼むからほっといてくれよ!!


悲痛な叫びが胸の中で渦を巻く

苗が‥

苗が夏目を選んだ‥


その思いだけに心が支配される

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