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君に熱視線゚
第44章 恋の行方
「うん‥だいじょび。」
「‥そか、
具合悪かったら今日も早引きしろよ‥」
心なしか元気のない返事をする苗を夏目は心配そうに見つめていた。
‥なんだ、何か心配事でもあんのかな?
珍しく弁当を美味しそうに食べない苗。
苗は一生懸命、右脳を使っていた
兄さん!今日はチキンオムライスだょ
⇔
悪い。ちょっと忙しくて今日から学校休むから、弁当はもう要らない。
今朝、今日の弁当の中身をメールで送って返ってきた晴樹の返信メール‥
・・・・忙しくて休む?
苗は自分の弁当を頬張りながらそのメールの内容の意味を必死で考える‥
‥学校休まなきゃいけないくらい忙しい?
「むぅ‥あやしい‥」
苗はフォークをかじりながら声を洩らす
「苗‥どうした?」
「あやしいだょ‥」
「なにが?」
夏目は難しい顔をする苗に話しかける
「なんだかとっても、きな粉臭い匂いだょ‥」
「それを言うなら〃きなくさい〃だろ?」
「むうぅ‥」
「‥‥‥」
夏目の訂正も聞かず、苗は深く考え込んでいた