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君に熱視線゚
第44章 恋の行方
‥・・・
はれ‥兄さんなんだか機嫌悪い?‥‥
『あ、あの‥
ちょっと‥大根が・・・』
「大根がなんだよ?」
晴樹に返され苗は戸惑った。
正直言って用は何もない‥苗は何も考えず晴樹に会いに来たのだから…
苗は口をもごもごさせながら機嫌の悪そうな晴樹に言った
『大根が・・・
すごく重くて‥‥』
「‥‥‥」
‥なんだ‥買い物かよ?
「わかった‥
そこでちょっと待ってろ。」
晴樹はため息をつきながら携帯を切って席を立つ‥
そしてリディに苗が来てることを伝えた。
「ここに!?なんで!?」
「村井に居場所訊いたって‥とにかくちょっと行ってくる。直ぐ戻るから‥」
「ほんとに直ぐ戻って来てよっ?」
リディに言われ苦笑いを浮かべながら晴樹は地下の店に向かった
エレベーターを出て直ぐの店の隅にしゃがみ込む苗を発見する‥
‥大根が重いって・・
そんだけ買えば重いっつーのっ!
しゃがんでる横に大ぶりな大根の束を見て晴樹は心でツッコミながら傍に寄る
「大根のフルコースでも作るのか今日は?」
下を向いていた苗に晴樹はそう話かけていた