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君に熱視線゚
第45章 恋の片道切符
白くてむちっとした太ももにどうしても視線が落ちてしまう。
晴樹の言った言葉を呟き微笑む苗。
その横顔は嫌でも晴樹の押し殺した感情を無邪気に煽り始める。
「な‥‥苗‥//」
「‥なに‥//‥」
「‥あ、いや‥//」
「‥//‥?」
呼びかけるだけで何故か緊張してしまう‥
‥くそ、
なんか会話がないと間が持たねえっ…
せっかく、いい感じになったというのに戸惑ってしまう晴樹。
そして苗は頬をほんのり染めている‥実に初々しい雰囲気の二人だった。
「ぶはっ」
「‥‥」
「ぶははっ」
「‥‥‥」
「ぶっ‥くくっ」
「‥‥‥‥」
‥わからん
どこが面白いんだ?
映画を観て度々吹き出す苗を眺め晴樹はそう思う
そしてスクリーンの明かりに照らされ時折浮かび上がる苗の横顔を見つめた‥
映画よりも笑いを堪える苗の顔の方が笑いを誘う
苗の笑いにつられ微かに緩んだ自分の口元を晴樹は頬杖ついた手で覆い隠す
‥渡米してしまえば、もうこの笑顔を見ることも…
できないんだな‥
―――!…っ
‥やば…
なんかきついな…