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君に熱視線゚
第45章 恋の片道切符
「そうだな‥苗に付き合うのもちょっと飽きたしな‥」
「え!?」
晴樹はニヤリと悪戯な笑みを向ける
「散々、苗に合わせて付き合ってやったんだから次は俺に合わせろよ?」
「‥?‥
兄さん行きたいとこある?」
「ああ。
んじゃ‥あそこに行ってみるか?」
‥あそこ?‥
「───!っ‥えぇ!?
あそこって…」
晴樹の指差す方に目を向け、苗は驚きの声をあげた
お洒落な外観の建物に、少し妖しげなネオンの看板‥
出口からは若いカップルが仲睦まじく出てくる姿が目に写る
「あ‥そこはちょっとっ…」
‥まぁたハレンチが始まっただかね?
「どこ見てそんなに焦ってんだよ‥」
苗は何かを誤解している。そんな苗に晴樹は呆れながらもう一度指を差した
「手前の建物のもうちょい奥のビル。
あそこの屋上に展望台があるから‥行ってみるか?」
「展望台?」
「ああ。
なんだ?手前のエッチなホテルの方がよかったか?」
クスッと不敵な笑みを浮かべ、見つめる晴樹に苗は慌てて首を振っていた