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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組
「苗はっ‥‥‥
誰のものなんだよ!?…」
晴樹は粘っていた
‥兄さ‥ん‥
晴樹の剣幕に怯え、苗の涙はどんどん干上がっていく…
苗は必死で答えを探した。
「‥‥‥
な、苗は──
‥‥苗‥
‥の、もの‥‥かな?」
「‥‥っ?」
苗の口からでたセリフに晴樹は口を開けた
──‥なっ‥
「‥っ‥
お前は‥っ
ジャイアンかよッッ!?──」
晴樹はキレた!
「‥だってっ」
「何がだってだ!?
なんだよそのっ『お前のモノはオレのモノ!──オレのモノはオレのモノ!』みたいな口ぶりはっ!?ああっ!?」
「に、兄さん‥早口だね…」
「うるさい!!‥//
お前が言わせてんだろうがっ!!
あもうキレたっ!!」
‥あ、兄さっ…
頭を抱え悶絶を打つ晴樹を苗は怯えながら見守っている
「‥はぁッ──‥
苗、あのな‥っ//」
一向に自分の欲しい言葉がわからない苗に観念したように晴樹は口を開き始めた‥
「苗が‥俺が他の女と一緒に居るのが嫌だってんなら──ッ‥」
乱れた呼吸を整えるように晴樹は息を溜める‥