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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組
「ぅあ!どうしようっ」
真っ赤に火照った顔で晴樹を一所懸命見つめ、黒いパッチリお目々は興奮しすぎで爛々と揺れ動く…
「なえ‥落ち着‥」
「苗もっ‥//…」
「……っ…」
「苗も…っ…//」
「……?」
力み過ぎて膨らむ苗の鼻に、晴樹は目を奪われ胸元を掴まれたまま固まっている。
「な…え…」
「苗も!!…
…兄さんがッすきぃっ!!」
「…………」
「すきっ!!…//」
「……っ…」
「すきぃッ!!…///」
「───…っ…////」
‥な、んでコイツは…//
「すっ…」
「…っ…わかった!!…
わかったから…//」
‥なんでこんなに唐突なんだよ…//
興奮したまま晴樹に言葉を遮られ、苗は口をもごもごと動かす…
勢いついて出た言葉はまだ言い足らず、口にすればする程苗の中で想いが膨らみを増していた。
「…ぅぅ…っ」
「な…え、
……なんで泣くんだよ?」
「うぅ‥わがらない‥
でも、すき…//
兄さんがすきぃ‥ズズッ」
「…//…」
‥なえ…///
晴樹に止められ溢れた想いに耐えられず苗の目からは大粒の涙が溢れ出している。