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君に熱視線゚
第47章 。*゚。゚INニューヨーク゚。*゚。
冬休みに入っても苗の回りの慌ただしさは変わらない
…ふう、こんなに働いてんのになんで痩せないだかねたく…
家事を済ませ一息ついた苗は愚痴を溢す。
そんな苗の耳に玄関から呼び掛ける聞き覚えのある声が届いた。
「姉ちゃん!理事のじいちゃんが洗濯機持って来たぞ!」
「え?洗濯機!?」
陸に言われ玄関に向かった苗の目に乾燥機付きの大型洗濯機が飛び込む
「え、これ!?」
「いやいや、苗ちゃんが欲しそうに眺めとったって情報が入ってな!」
「情報?」
…そんな情報どこから!?
確かに家電売り場で眺めた記憶はある。家族が増えた分、もちろん家事の量は増し中でも洗濯物の量は半端ではなかった。
それに寒くなったせいで厚手の衣類は中々乾いてくれない。
「でもこんな高いのっ…」
「なあに、赤ちゃんが生まれたお祝いもしとらんし、お歳暮だと思って受け取ってくれればいい!
なんせこれから長い付き合いになるはずだろうし…
フフフっ…」
「…長い?」
理事は不敵な笑みを浮かべた。
「苗?どなたがお見えになって…
まぁ、玄関口ですいません!どうぞ上がってお茶を」