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君に熱視線゚
第47章 。*゚。゚INニューヨーク゚。*゚。
なえ…っ
「なえっ!──」
自分の視力を信じられず、晴樹は目を凝らした。
息を切らし、キラキラとした表情で自分をめがけ走ってくる少女。
「兄さーーんっ!」
日本語で恥ずかし気もなく大手を振って呼び掛けてくる声。
逢いたくて逢えなくて、あまりの辛さに泣けてしまった心が高鳴りだす
自分の元を目指し、一所懸命に走ってくる姿に晴樹は思わず笑みが溢れていた。
「はあっ…っ兄さん!
メリクリ!!」
呼吸を乱しながら苗は晴樹の元にやっとたどり着いた。
「なえ…どうして…」
今だに信じられない…
目の前の恋人を幻でも見るように見つめ晴樹は言葉を失っていた。
ただ、やっぱりどこからどう見ても彼女は本物。正真正銘、日本に居るはずの自分の恋人…
その証拠に、汗ばんだ額には、横からなびいた髪が一房 真一文字に貼りついている
やっぱ、本物だよな…//
晴樹は確信していた
「なえ…なんで…」
嬉しい…
すごい嬉しいのに疑問の問いかけだけが口から溢れる。言いたいのはこんな言葉じゃないっ
俺が言いたいのはっ…
「───っ!?」