この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第47章 。*゚。゚INニューヨーク゚。*゚。
戸惑う晴樹に苗は満面の笑顔を向けるとゆっくりと両腕を広げた。
「…//」
「アメリカンの挨拶だよっまさか本場に来てしない訳にはいかないからさ!」
苗は得意気に言ってのける。
「…ふッ…
あぁ、それもそうだな…」
その言葉に頷きながら微笑むと晴樹は苗を思いっきり抱きしめていた
…なえ
腕の中の感触をしっかりと確かめ、晴樹は瞳を閉じて味わう…
言葉にならない
溢れ過ぎた想いを晴樹は声にできなかった…
微かに震える唇を噛み締め、抱いた腕に力を込める。
苗が苦しくないように…
自分の熱すぎる想いを抑えながら…
熱を持ち始めた瞼をぎゅっと閉じ、耐える晴樹の耳に胸を奮わせる苗の想いが贈り込まれる
「あのね、兄さん…
すごい逢いたかった…。」
───…!
「苗ね…兄さんにすごい逢いたかっただょ…」
───…っ
「今日ね、すごい楽しみだっただょ…」
「───…っ
…っ……ふ…」
苗を抱きしめていた晴樹の腕に痺れが走った
もう抑えきれない。
そんな思いが後から後から晴樹の頬を伝っていく…
逢いたかった──
自分が真っ先に伝えたかった言葉。