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君に熱視線゚
第47章 。*゚。゚INニューヨーク゚。*゚。
寒さで凍っていた心が溶けていく…
笑顔で道行く人々を羨ましいなんてもう思わない。
今の自分の幸せに敵うヤツなんて居ない
不思議とそう思える
苗一人の存在でどうにでもなってしまう晴樹の心。
…でもどうしようもないくらい好きだから…
たまんないくらい好きだから…
苗に抱きしめられてるだけで、何でもできる気がする。
「苗……」
微笑む晴樹の濡れた頬に驚きながら、苗はマフラーで拭いてあげる
そんな苗の手を包み、晴樹は耳元に唇を寄せ囁いた
「俺も、
すごい逢いたかった。」
「………//…
ほんとに?…//」
「ああ…だから…
すごい嬉しい…っ」
頬を染めて聞き返す苗がすごく愛しい
晴樹はたまらずに苗を強く抱き締める
迷わず重なる唇が体温の上昇を伝え、晴樹はそこに熱い想いを流し込む
荒くて優しい…甘い吐息。
一方通行の切ない恋だった…
でも今は、想い合えることの喜びを苗だけが俺に味わせる…
こんなにも甘いキスがあったんだと…
晴樹はホントのキスの味に心の奥から酔いしれていた…