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君に熱視線゚
第49章 *。゚*゚。〜おまけ〜*゚。*゚。
苗の花嫁仕度が整ったと知らせを受け、由美は先に苗の元へと向かい、克也は呼びかけても中々応答しない夏目に手を焼いていた
「苗…気分どう?」
「あ、頭が重いだょ」
苗の頭はぐらぐらと揺れている
「すぐお色直しに入ると思うから少し我慢しなさい
今、晴樹クン呼んできたから」
…ぅぅ、重くて苦しいだょ
化粧台の前に腰掛け仕度を整えた苗は花嫁衣装の息苦しさと葛藤する。我慢しろと言われた以上、弱音を吐くことができなかった
日本鬘に文金高島田。
結城財閥の名に恥じぬよう、豪華過ぎる衣装をあしらった苗は最早、身動きが取れない
…ふぅっ、布団を背負ってる気分だょ
白無垢の内掛けを掛けられ重みが増す上に、白い綿帽子を被され首を動かすことができなかった。
「…ズズッ」
…ん?
背後で鼻をすする音がするが身動き取れず、苗は振り向くことができない…