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君に熱視線゚
第49章 *。゚*゚。〜おまけ〜*゚。*゚。
「あら、お父ちゃん!
ねぇ、苗の花嫁さんすごく可愛いわよね」
「ズズッ…あ、あたりめぇだっ!
なんてったって俺に似てんだからなっ
ドレス着たってべっぴんに決まってらぁ!!」
「……」
娘の花嫁姿…
これを目にして涙を浮かべぬ父親が何処に居ようか?傍に行って声を掛けたくてもそれさえもが難しい。
嫁ぐ娘の後ろ姿を見てるだけで胸がいっぱいなのだから…
目頭に涙を溜めてムキになる満作の鼻は鼻水をすすり過ぎたせいで真っ赤に染まっていた。
「苗?準備できたか?」
「あ!兄さん」
動けない苗は目線だけを晴樹に向ける。そんな苗に晴樹は目を見開いた。
「──!っ
・・・こ、けし?」
「…っ!!」
「冗談だよっ
……なんか重そうだな」
「転んだら絶対一人じゃ起き上がれないだょ」
花嫁姿の苗を見て晴樹は一瞬、息を飲む。そして苗を怒らしていた
「兄ちゃんやっぱカッケーな!」
三つ子達が声を揃え足の先から頭まで晴樹を眺める
すっきりと整った額を出し、美形を晒した晴樹は紺色の袴姿がとても様になっていた。
「……兄さんはなんでも似合っていいだね…」
「…//…」
口を尖らせ苗は言う