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君に熱視線゚
第51章 番外 後編
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「だいじょびなの?どっちも首位って…」
苗はカレーを食べ始めた悟を心配そうに覗き込む。
そんな苗に悟はニッコリと答えた。
「たぶん大丈夫!東郷家次期当主なら文武両道当たり前だってのがあの人の口癖だから──
どこに居てもその条件は変わらない。昔からそうだったし…」
「そう…悟クンが結城受けるって聞いた時、オバサンは結城が剣道有名なのかと思ったわ……」
黙って口を動かす悟にオカンは突っ込んだ。
「どうして結城選んだの?」
「うん、オカン。苗もそれ聞きたかっただょ」
衣替えなら地元の高校で充分できる。なのになぜ、わざわざ一人暮らししてまで結城なのか──
聞きたいと言い出した隣の苗を悟はふと見ていた。
「こっちに来たのは──」
苗は聞きながらカレーをこん盛りよそったスプーンを頬張る。
「苗の傍に、居たかったから──」
「──…ぶほっ!!」
苗は頬張ったカレーに噎(む)せていた。
まるで剣道で試合前の挨拶をするように、姿勢を正し、両膝に手を置いた悟はオカンに真っ直ぐに伝えてくる。
「だいじょびなの?どっちも首位って…」
苗はカレーを食べ始めた悟を心配そうに覗き込む。
そんな苗に悟はニッコリと答えた。
「たぶん大丈夫!東郷家次期当主なら文武両道当たり前だってのがあの人の口癖だから──
どこに居てもその条件は変わらない。昔からそうだったし…」
「そう…悟クンが結城受けるって聞いた時、オバサンは結城が剣道有名なのかと思ったわ……」
黙って口を動かす悟にオカンは突っ込んだ。
「どうして結城選んだの?」
「うん、オカン。苗もそれ聞きたかっただょ」
衣替えなら地元の高校で充分できる。なのになぜ、わざわざ一人暮らししてまで結城なのか──
聞きたいと言い出した隣の苗を悟はふと見ていた。
「こっちに来たのは──」
苗は聞きながらカレーをこん盛りよそったスプーンを頬張る。
「苗の傍に、居たかったから──」
「──…ぶほっ!!」
苗は頬張ったカレーに噎(む)せていた。
まるで剣道で試合前の挨拶をするように、姿勢を正し、両膝に手を置いた悟はオカンに真っ直ぐに伝えてくる。