この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第51章 番外 後編
・
──────
「はあ……」
切ない溜め息が聞こえてきていた──
NYのオフィス街。
窓から見える景色は高層ビルで埋め尽くされている。その一角にあるビルの24階。クライムカンパニー社所有のビルの一ヶ所を間借りして、晴樹達は新規事業の準備に取り掛かっていた。
「どうかしましたか?」
村井はデスクに腰掛けた溜め息の主の若社長に目を向けた。
「はやく苗とヤリたい…」
「ブッ──…」
口から噴き出したコーヒーを拭きながら村井は周りに目を配る。
「なんてことを口に出すんですか社長っ…──」
「どうせわかんねえよ日本語なんだからっ」
やけっぱちに晴樹は答える。
確認書類を持ってくる部下達に英語で声を掛けながら、晴樹は本心を日本語で呟いていた──
パーティ会場でのレセプションは予定どうりで問題ない。
しかし、取引先への挨拶が厄介だ。
先方のスケジュールもあり、中々数をこなして行くことが出来ない。会食をしながら行う為に、各社それぞれに時間を執られ思うように事が運んでいかなかった──
「一週間では終わらねえな…」
「終りませんね」
諦め口調のボヤキにはっきりと返した村井。晴樹はグッと喉を詰まらせていた。
──────
「はあ……」
切ない溜め息が聞こえてきていた──
NYのオフィス街。
窓から見える景色は高層ビルで埋め尽くされている。その一角にあるビルの24階。クライムカンパニー社所有のビルの一ヶ所を間借りして、晴樹達は新規事業の準備に取り掛かっていた。
「どうかしましたか?」
村井はデスクに腰掛けた溜め息の主の若社長に目を向けた。
「はやく苗とヤリたい…」
「ブッ──…」
口から噴き出したコーヒーを拭きながら村井は周りに目を配る。
「なんてことを口に出すんですか社長っ…──」
「どうせわかんねえよ日本語なんだからっ」
やけっぱちに晴樹は答える。
確認書類を持ってくる部下達に英語で声を掛けながら、晴樹は本心を日本語で呟いていた──
パーティ会場でのレセプションは予定どうりで問題ない。
しかし、取引先への挨拶が厄介だ。
先方のスケジュールもあり、中々数をこなして行くことが出来ない。会食をしながら行う為に、各社それぞれに時間を執られ思うように事が運んでいかなかった──
「一週間では終わらねえな…」
「終りませんね」
諦め口調のボヤキにはっきりと返した村井。晴樹はグッと喉を詰まらせていた。