パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 転

手で隠されたユキの下乳のふくらみに、うっすらと珠の雫が浮き上がり、その一筋がツーッと流れた。

どうして、こんなことになっちゃってるの？

信司って、こんな子だったの？

焦りと疑惑に苛まれるユキ。

一緒にお風呂に入るということが、こんな状況になるとは、予想だにしていなかった。

彼ら二人の激しい主導権争いが繰り広げられる。




「ユキ、早くぅ」

バスタブのそばに、しゃがみ込み、かろうじて全身を信司の目に触れさせないでいたユキの頬からあごにかけて雫が流れ、ぽちゃん、という卑猥な音が湯面から立ち上がる。

この短い間に何度も考えたことだが、高く足を上げて、バスタブのふちを跨がなければならない。

やっぱり、見えちゃうじゃん。

こんなに明るい中で、大きくはっきり煌煌と照らし出されちゃうじゃん。

きっと、信司は身体全体を眺め回して、跨ぐ瞬間にあそこをじっと見つめ続けるもん。

あたし・・そんな恥ずかしいことできない・・

考えれば考えるほど無理だった。

自分が跨いでいるシーンを、ユキは、はっきり思い浮かべてしまっている。




そのとき、信司が手を差し伸べた。

再びバスタブにかかっていたユキの腕を持つ。

そして、ぐいっと引っ張った。

このままこうしていたところで打開策のなかったユキだが、彼が救いの手を差し伸べてくれたのだ。

恥ずかしいのは恥ずかしいけど、さっきの通りに、さっと入ってしまおう。

ユキは心を決めて、信司に身を委ねる。




立ち上がって中腰になり、引かれるままに、左足をふちにかけ勢いよく跨ごうとした瞬間、ふっとその引き具合が緩んだのだ。

ふちにかけた状態の左足が、中途半端な位置でとまる。

しかも、腕は持たれたままの状態なので、後ろに退くこともできない。

堪えきれずに、右手をふちにかけてしまうユキ。

両の乳房が、ぷるっと震え、柔らかそうな白乳とピンクの乳頭が信司の眼前にさらけ出された。

激しい恥辱の念が、ユキの脳裏をかすめ渦巻く。

もう・・なんで止めるの！？

あぁ・・おっぱい見られちゃってる。

さらに、信司は素早く視線を下に落とした。

待って！そこはいやっ