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愛のムチ
第6章 弱小女子部から


 

 「…亜美、大丈夫だから」



 聞きなれた、一番聞きたかった、大好きな声が耳から流れ込んでくる。



 「ふ…え?」



 隣から話しかけてくれてるのかな?

 いつの間にか固く瞑っていた瞼を上げ、声のしたほうを見ると誰もいない。

 そのまま後ろを振り返ると


 「バカ。早く気づけよ……」


 ちょっと拗ねたような和馬先輩の顔が視界一面に入ってきて、すかさず唇を掠めるように吸われた。


 今あたしのナカにいるのは、あたしと繋がっているのは、和馬先輩だった。


 よかった…


 安心したあたしは先輩の頭に腕を伸ばす。


 先輩の唇があたしのを塞いで、温かい舌が挿し入れられる。

 ああ、先輩の味だ……


 先輩の舌と唾液を舐めとりながら

 いつから和馬先輩に変わったんだろう???と、ふと思う。


 
 「ひ…きゃっぅぅ…」


 無防備になっていたところへ、突然先輩の指が胸の頂上を爪弾き始めた。



 「あーあ。亜美は俺だってわかってなくてイかされちゃったわけ?」


 拗ねたような先輩の顔。



 だって!だって!だって!!



 「もうひとりの先輩は…?」


 ふたりの先輩とセックスして、あとひとりの先輩が残ってるはずだったから…



 「ああ、もう射精(だ)せないって、ゲームセット。だから代わりに俺が。
 ほかの奴らもとっくにへばってるよ。残ってるの、俺と亜美だけ」


 
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