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女刑事 沢木麻衣子の性
第3章 刑事と被害者
「採取キットを用意して・・自分でやるから!」

「は、はい!すぐに・・」

斎藤は慌てて部屋を出て行った。

「ハァ・・」

一人になった麻衣子は両手で頭を抱え込んで思わず溜息を吐いたのだった。








「犯行の手口は単純かつ緻密なものである事がわかった」

麻衣子が部下達の前で腕組みをしながら落ち着いた声で話を始めた。

6人の部下達は、最強の女刑事と称される麻衣子自身が被害者となった事で皆意気消沈していた。

しかも、麻衣子ですら犯人の手掛りを掴めなかったのだから、落胆するのも無理はなかった。

「DNA鑑定の結果はいつわかる?」

「はい、鑑識から結果が来てから、照合してみます」

麻衣子が自分で採取した犯人の精液を預かった斎藤が即座に答えた。

事が事だけに皆はどう発言していいのか戸惑っているようだった。

「皆・・私に気を使う必要はないから・・」

それを察した麻衣子がボソリと言った。

「とりあえずDNA鑑定の結果を待って、また打ち合わせを・・!今は再犯を防ぐのが先決だ!」

係長の瀬戸が椅子から立ち上がりながら、皆に声をかけた。

「はい!」

皆も一斉に席を立って、外へ出かけて行ったのだった。 

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