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女刑事 沢木麻衣子の性
第3章 刑事と被害者
「こちら斎藤、感度は良好です!」

「こちら下田、こちらも良好です」

公園を挟むようにして斎藤の班と下田の班が覆面パトカーに乗ったまま待機していた。

「了解!」

麻衣子はしばらく公園内を散歩していたが、やがてベンチに腰を下ろして煙草に火を着けたのだった。

あの犯人なら、たとえ罠だと知っても現れるに違いないと麻衣子は確信していた。

麻衣子は時計を見た。

この前拉致された時間とほぼ同じ午後2時だった。

「不審車両発見!白いワンボックス」

「こちらも不審車両発見!黒いワンボックス!」

両方の班から無線が入った。

「そのまま待機!」

麻衣子が指示を送る。

「了解!」

「了解」

それから15分が過ぎた。

「不審車両はどうしてる?」

「その場を動きません」

「こちらも同じ」

「近付いて車内を確認!」

麻衣子が指示を出した。

「了解」

「了解!」

二班が同時に動いた。



「不審車両、突然発進しました!」

「こちらもです!」

「追って!逃さないで!」

麻衣子はすぐ指示を出した。

こちらの動きを探っていたらしかった。

だが、不審車両が2台とは・・?

仲間でもいるのだろうか・・?

しばらくベンチに座っていた麻衣子は、再び煙草に火を着けて煙を吐き出した。

後は部下達を信じて待つしかない・・

そう思った矢先だった。

背後に人の気配を感じた麻衣子はハッとして後ろを振り向いた。

その瞬間、強烈な電気ショックが麻衣子を襲ったのだった。

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