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女刑事 沢木麻衣子の性
第5章 終章 その後
麻衣子が昔の恋人を装った犯人に抱かれた映像はリアルタイムで生活安全課のパソコンに送られて来ていたのだった。

そこから送信元を特定し、皆で現場に乗り込んで、犯人を逮捕し、麻衣子を保護したのだ。

だが、あれ程用意周到だった犯人が何故送信元を特定される危険を承知でリアルタイムで自宅のパソコンから送信したのか?

犯人は、野口駿介といった。

年齢は27歳。

幼い頃に両親が離婚し、父親に育てられた野口は母親の愛に飢えていたと思われるが、その思いが何時しか屈折してしまい、女性全体を敵視していた節があった。

だが、麻衣子を含め、6人の女性を毒牙にかけた野口はさすがに良心が咎め出し、少なからず反省していた部分があったらしかった。

それに最後に麻衣子を抱いた時、自分を『駿』と呼ぶ麻衣子に母親の面影を見たと供述したらしかった。

事件は予想もしなかった形で解決したが、麻衣子にとってはあまりに辛く哀しい事件だった。







麻衣子は署長室のソファに座っていた。

向かいには署長の中野が座っていた。

「辞める・・のか?」

自分の目の前に置かれた麻衣子の辞表に目を落としながら、中野が呟いた。

「ええ、ご迷惑をおかけしました。もう潮時です」

麻衣子は冷たい表情を崩す事なく、そう答えた。

「でも、君ほどの優秀な警察官はいない。今回の事は忘れて、これからも警察官として、皆を引っ張っていく指導者として力を尽くしてくれないか?」

中野はそう言って、麻衣子に頭を下げた。

「ありがとうございます。でも、もう無理です」

麻衣子はそう言ってソファから腰を上げた。


「警視!まさか、辞めるんですか?」

麻衣子が生活安全課に戻ると、皆が心配そうに集まってきた。

「わからない・・でも、無理だと思う」

麻衣子は硬い表情のまま、冷たい口調で言った。

「ダメですよ!」

「辞めないで下さい!」

皆が一斉に食ってかかった。

「皆には情けない、あまりにも恥ずかしい映像を見せてしまった。申し訳ないと思っている」

麻衣子は皆に頭を下げた。

「そ、そんな事ありませんよ!」

「そうです。あれは仕方ないですよ!」

皆が必死に麻衣子を慰留させようとする。

「しばらく休ませてもらう」

麻衣子は上着を取って部屋を出て行ったのだった。

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