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ドSなお姉さんは嫌いですか?
第3章 意識


古谷は一瞬何が起きているか分からなかったが、私の表情を見て察したようだ。


すると男が古谷を睨み付けさらに興奮して言った。
「おい!お前!俺としょうこちゃんは上手くいってたんだ!お前みたいなガキが近寄るんじゃねえ!」


私は必死に首を横振った。


それを見た古谷は
「怖がってるってわかんないの?まずは手ぇ、離せよ。」
と睨みつけ間に入るように相手の手首を掴んだ。


「なんだ?クソが!」
そう言って古谷の顔を殴った


その後は古谷と相手の男との殴り合いになってしまった。


私も必死に引っ張るが何度も振り払われてしまい、止められなかった。



「やめろ!警察呼んだからな!」と言う声と共に、通りかかった男性2人が止めてくれた。


中年の男は取り押さえられている。


古谷は肩で息をし、立ったままその男を見ている。


深呼吸すると、震える私に近づき、安心してと言うように微笑み取り押さえられている男の方へと行った。


しばらくすると警察が来て事情を聞き、男を連れて行った。


助けてくれた2人にお礼を言い、気にしないでと去って行った親切な人と、男を乗せたパトカーの後ろ姿を見送り、呆然としていた私に古谷が抱きついた。


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