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弥輿(みこし)
第3章 宗方宗家
◇◇◇
……何??
何かがゴソゴソ動く音がするんだけど、それなのに私はまだ酔っているのか手が手首が動かせない。
でも音は私の直ぐ近くから聞こえて……違う! 私の近くからでは無く私からだ!!
「……えっ!?」
驚いて目を開ければ、私は浴衣の腰帯を取られ、その腰帯で両手首を一括りにされ頭の上で固定されていて、はだけた浴衣の向こうには……何故か村長さんが居る!?
「ああ目を覚ましてしまったか」
「何……これ……
何をやっているんですか!!」
何故、どうして、なんで、そればかりが私の頭の中を駆け抜ける、だってほぼ裸の状態にされて手首まで拘束されている現実に、私の頭はパニック寸前!
「何をと問われれば確める為、聖海と同じく弥の痣を持つかどうか、宗方の当主として確めねばならん」
「弥の痣? 母と同じ??」
「宗方の女には弥の痣が顕れる時がある、弥の痣は弥の巫女の証、弥の巫女は宗方家にしかなれん、そして痣を持つ宗方の女は聖海が最後だった
違うな、聖海以降宗方に女児は誕生していない、だからこそ確認せねばならぬ、聖海以降30年振りの宗方の血を引く愛海お前の体を」
「……いや……止めて……」
……怖い……
村長さん……いや、目の前の男を見て私は怖いと思ってしまう、怖くて体の震えが止まらない。
言葉使いも、その笑わない冷たい瞳も全て私には恐怖の対象、何で私がこんな目に遇うの!?
「っっ! ひっっ!!」
サラッと浴衣を取り払うように手を動かされ、思わず悲鳴に近い声が出てしまった。
でも私の声など意に介さぬように、手は胸元の合わせを開き腰から足元まで全てをさらけ出され、ブラすら身に付けていない裸体を相手に見せ付ける形になってしまっている。
「一見では無いな、では此方は?」
「いやぁぁ!! 開かないで!?」
急に両股に手を掛けられた瞬間、力強い圧力で両股をM字開脚にされ、下着こそ身に付けててはいるものの、私は一番恥ずかしい部分をジッと見詰められしまいそして……
「……あった、こんな股の付け根の場所に弥の痣が
女陰に近ければ近いほど最高の弥の巫女の証」
「あぁぁ……どうして……」
見付けられた子供の頃からある痣、それを指で触れたと思ったら、あろうことか村長さんの顔が閉じられない内腿に近付き、あの痣にねっとりと口付けされたの!