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弥輿(みこし)
第3章 宗方宗家
「ンッ……ンンンーー!」
「……フッ……」
含んだ水を流し込まれ、そのまま唇で唇を塞いだ状態だから吐き出す事すら出来ない。
そして根負けしたのは私の方、我慢しきれずに錠剤と一緒に水を喉に通してしまった、こんなやり方!!
「飲んだな、だが水一口では後が悪かろう」
「ハァハァ……ンンッ」
水を含んだ唇がもう一度私の唇を塞ぐ、だけど今度は水を流し込まれた後に隼さんの舌が私の口内に伸びて来て、飲み切れず口端から溢れた水などお構い無しに舌がねっとりと絡まる。
隼さんの……男性の大きく厚い舌に私の舌は絡み取られ、ピチャピチャと卑猥な音が響き渡るほどに口内を蹂躙するの。
「ンッァァ……」
「もっとだ愛海、何もかも忘れるくらい口付けに集中すれば良い」
「ハァ、アァンンッ」
ねっとりと、でも繊細に動く隼さんの舌。
舌先同士が絡み合って、そちらに気が行っていれば、急に深くまで差し込まれ私の舌の付け根まで奪いながらも、その舌先を使って私を煽って来る。
本能的にそれを追い掛けようと私の舌が動けば舌を離され、ふと我に返る頃にまた舌が絡む。
こんな濃厚で上手いキスは初めての体験で、私はキスだけで堕とされてしまいそう。
「ハァハァハァハァ……ハァ……」
どれだけの間キスを繰り返していたのだろう?
漸く隼さんの舌が唇が離れた頃には、私はもう体に力が入らないくらい濃厚キスの余韻に浸ってしまっていた。
「良い顔になった」
「……アッ……」
激しいキスに口端から溢れた唾液を、隼さんが親指の腹で拭ってくれる。
その仕草にトロンと隼さんを見上げてしまう私、こんな異常な状況なのに私は間違いなく隼さんに対して欲情している、キスだけで本当に堕とされてしまった私の性的本能。
「頬を上気させ物欲しそうに男を見るその瞳は上々、だが興奮はすれど淫汁は少な目、元々濡れ難い質なのか、それともまだ興奮が足りぬのか、普通に男と交わるには十分な滴りだが、巫女としてはまだまだ淫汁が足りん
1つ秘伝の秘薬を使って試して見るのも一興というものだろう」
「アッ……秘伝の秘薬??」
一度懐から手拭いを出し手を拭った隼さんが次に取り出した物、それは蛤貝を合わせた入れ物。
それを開き、中に入っている半透明みたいな液体を指で掬い、私の秘部に丁寧に塗り込んで行く。