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弥輿(みこし)
第6章 久遠神社・愛海
「それは迷信や言い掛かりと言いませんか?」
そんな昔の話で、私は此処に連れて来られたと言うの?
あんな恥辱な思いをして、弥の巫女だとこの久遠神社に押し込め、それは只の勝手じゃないのよ。
「迷信、言い掛かり、確かにそうかも知れません
ですが宗方一族の女性には、必ず弥の痣を持つ者が産まれるのもまた本当の話
……囚われているんですよ宗方一族は、この御神体様と久遠村に、だからこそ開拓の祖である宗方に村の人々は逆らえない、そんな俺も宗方一族同様に久遠神社に囚われている、柊家は代々神官の一族、弥の巫女と同じく逃れられないのが運命」
「今時そんなの理不尽過ぎる」
「その理不尽が罷り通るのが久遠村なのですよ、何故そこまで信仰が厚いか知りたいでしょう愛海さん、理由は御神体様にあります」
「御神体に??」
柊さんは私を連れて、大扉の少し離れた場所にある普通の扉を開け中に入り、真っ暗な洞窟の中に灯りを点けた。
それを見て本気で驚いたのは私の方、だって……だって御神体の形は……
「嘘……巨大な男性の……モノ……」
「……性器崇拝……
漁師は男ばかりなので奉られるのは男根、性器を奉り子孫繁栄・豊穣豊漁・商売繁盛・厄除けなどを祈るのが豊漁祭または性祭と呼ばれています
弥の巫女は御神体様と交合し、その身に神を宿した状態で村の年男と、そして宗方から選ばれた者と交合し、神の恩恵を賜る儀式
だからこそ秘儀とされ女人禁制とされています」
「そんな……それに神と交合と言っても……」
はっきり言えば、私の身長を遥かに凌駕する大きさの木で出来た男性器、性のシンボル。
しかも細部まで生々しく、妖しく黒光りしているようにも見える男根が、巨大な台に乗せられ反り返るように置かれているの。
「神事にはやり方というものがあり、あの御神体様自体を愛海さんの女陰の中に入れるなんて事はありません、もっと別の方法であり、愛海さんは何もしなくて良い、ただ弥の巫女として居てくれれば」
「でも何かはされる、それは確かでしょう?」
「えぇ、弥の巫女は神の依代です、巫女に神を降ろす儀式と、降ろされた神に触れ恩恵を賜る儀式、この2つが巫女の役目
男に……しかも複数の男に責め犯される事になります、聞きませんでしたか淫唇・淫膣・淫肛と」
「……………」