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弥輿(みこし)
第7章 優しく淫らな開発



『っっ!
何も思わない訳が無い!』

愛海さんの何も思わないという言葉が、俺の心の琴線に引っ掛かった。
思っていない訳じゃなく、思わないように振る舞って、俺の感情をひた隠しにしていたのは確か。

「俺だってすまないとは思っている、でも俺は久遠神社の神主で、愛海さんを弥の巫女にするのが勤め
だけど……俺だって男なんです、女性にこんな事をして心痛まない訳では無いし、ましてや女性にこんな風に触れて心動かないほど冷静でも無いです」
「柊さん……」

始めて愛海さんを俺の腕の中に抱き締めた。
いや、それ以前に夜のお勤めという理由で、愛海さんに触れるのを、俺は密かに心待ちにしていた。

本当は菊門を解すのは、秘薬を馴染ませる理由も兼ねて、一番初めに秘薬を菊門に塗る事から……なのに俺は堪え切れず、この舌で愛海さんの菊門に触れる事を選んでしまい……
舌を動かす度に、細い体を震わせ菊門がヒク付くのを感じ、唾液で開いた穴に己の舌を捩じ込み、悦楽に喘ぎ、女陰から快楽の淫汁が滴るのを見聞きしながらも、俺は此以上触れられない悔しさに苛ついて、唾液だけでは辛そうな愛海さんに秘薬を使い、指で散々淫肛責めを施した。

俺の指に反応してピクピクと締まる菊門と、擦り付けるように動かす事で激しく蠢く腸内、それはまるで指が陰茎の変わりをしているかのようで、俺は……俺は欲情に興奮した、勃起している俺の陰茎がなりよりの証。

だから愛海さんの言い分に、反射的に彼女を抱き締め、俺の本音を少しだけ口にする。
愛海さんは腕の中で大人しく話を聞いてくれて、俺としても悦楽に彩り、火照るその温もりを感じるのが心地良い。

「……神主は巫女と交わるべからず、此が昔からの久遠神社の掟……
久遠村の男達が弥の巫女との交わりを期待しているのに、唯一俺だけは決して触れてはいけない弥の巫女
それなのに指導し完璧な弥の巫女にする、それがどれだけ辛いか分かりますか?
でも俺は愛海さんで良かったと、心の何処かで思っています、愛海さんとの生活は嫌いじゃない」
「柊さん……あっ!?」

俺が出来るギリギリの事は、愛海さんの首筋に顔を埋め、その肩口をキツく吸う事だけ。
白く滑らかな肌に唇を這わせ、離さないと言わんばかりにキツく吸い付き痕を付ける。
それが久遠神社の神主の神主である、俺が出来る最大の事。

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