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弥輿(みこし)
第7章 優しく淫らな開発

◇◇◇

それからまた1日2日と時は流れる、でもこの奥宮は変わらない。
うんん違う、変わった事といえば私があまり奥宮を歩かなくなった事。
だってお尻にあんな物を入れられたままでは、歩く度に振動と摩擦で感じてしまい、最後には歩けなくなってしまうから。

「今日は晴れているんだね、紅葉が綺麗かも」

洞窟内の奥社なのにテレビはしっかり完備、今の私は奥社から殆ど出なく、あの大広間のような部屋とは別に、普通程度の間取の部屋でテレビを見ながら寛ぎ中。

テレビはあるけれど、通信関係は繋がらない、勿論私のスマホも圏外のまま、そして外との連絡方法は昔ながらの電話1つのみ。
ネット関連はあるにはあるらしいけど、此処ではなく表宮にあるそう。
今はネット世代だもの、柊さんもネットを使う時は表宮まで行ってしまう。

初めは気になったけど今はもう諦めた、外から見張られていると言うし、何よりもこの外せない張り型が入ったままじゃ何処にも行けない。

「……今日もまた1つ……」

日ごと太く長く替わってゆくお尻の穴の張り型で、もう正座なんて出来ない。
座ってしまうと張り型が引っ掛かってしまう為、なし崩し的に此方の部屋にあるソファーか、向こうの大広間の布団で横になるだけの生活。

私自身、私の事が分からないの。
こうして普通にしていても、常に張り型は存在するので、痛みという違和感は薄らいだけど、異物感は絶えずあって、それに……

「向こうに戻ろうかな?」

立ち上がれば菊門が擦れて、私を襲う張り型からの快感。
でも、でも、柊さんはこの張り型をお尻の穴に入れるだけで何をする訳でも無く、私は1日中お尻の穴と腸内の快感に悶々とする日々。
もっと快感が欲しい、疼く体をどうにかしたい。
その思いは日に日に強くなり、私を違う方向に突き動かしそうになる。
そして今日もまた……

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