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弥輿(みこし)
第9章 豊漁祈願・弥の巫女

優しい柊さんと、激しい柊さん、私はどちらも嫌いではないらしい。
今まで付き合った人は、性行為で言えば割と淡白型だったと、今にして見れば思えるよ。
おざなりな愛撫と自分の欲で挿れて出すだけ、私もそれが普通だと思っていたし、こんな事を誰かに聞く気にもなれない。

でも久遠村に来てから全てが一変した。
濃厚な愛撫に止まらない挿入、秘薬の力があったとしても相手からの行為が無ければ、こんな風にはならないでしょう?
隼さんの時は怖かった、でも柊さんは怖くない。
少し強烈過ぎるけど、それは私に夢中になってくれているからで、私も柊さんを求めたくなる。

……って、何を考えているんだろう私は……
甘いキスの最中に、体は怠いと訴えているのに、もう次を……柊さんの男根を期待してるよ。
やっぱり頭が性的な事しか考えられないの、こうしていても高まる私の欲望は、私の身も心も侵す。

「ンッ……チュッ……
もう大丈夫だから、来て……柊さん……」
「良いのですね?
挿入してしまえば止まれませんよ愛海さん??」
「うん、柊さんが欲しいの」
「……愛海さん……」

もう一度だけ唇を触れ合わせてから、柊さんが動く。
私の両脚を腰が浮くまで持ち上げ、陰部に……膣口に当たる男根の感覚、そのまま挿入されるのかなと思ったら、男根は卑猥な音を立てるまで陰部を行ったり来たりして、まるで焦らされてお預けをされているよう。

「ァァ……早く……」
「淫汁にまみれた方が楽に挿入出来ます
俺は愛海さんに辛い思いをさせたい訳じゃ無い、2人で秘密の悦楽に浸かっていたい……愛海さん……」
「アッ……ア"ァァー!!」

漸く挿って来た男根に私は狂声を上げ、挿入された衝撃だけで達してしまったの!
こんな……凄い快楽……
少し治まっていた熱さがまた顔を出す、私を悦楽の世界に引き込む。
腰が動く度に膣内が男根と擦れ合う度に、小さな絶頂が私を襲うのに、体は辛いより快感と捉えて私は柊さんにしがみ付く。
だって此の快楽を逃したくないの、もっと沢山快楽を頂戴? 私も沢山あげるから。

「ヒッ良いっっ!
膣内が……子宮口が気持ちいいって言ってる、もっと柊さんが欲しいって言ってるのぉー!!」
「はぁはぁああっ!
そんなに締められると……くっんっっ……ああ愛海さん……あっ あっ !」

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