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弥輿(みこし)
第10章 豊漁祭・秘中の儀式
◇◇◇
後ろからずっと強い視線を感じる。
うんん、此の奥宮に入った瞬間から、天狗のお面で顔は隠れているけれど、私の体を舐め回すような嫌な視線を受けているのには気付いているよ。
当たり前だよね、こんな格好だもの……
幾ら千草で少し隠れてると言っても、下半身はほぼ剥き出しの私に"好奇と欲望"の瞳だと、それくらい私だって分かってる。
「祭壇の中心に座って下さい」
「……………」
小声で私に話す柊さんの言う通りに祭壇前に座れば、柊さんは儀式の為に動き出す。
何かを持って奥に入り、祝詞を上げ、奥の大門を開き、私の後ろに居た男達によって引き出されたのは、あの大きな男根。
「……………」
思わず私は男根を見上げてしまう。
何度見ても本物そっくりなのに、私の後ろに立った隼さんらしい人が奉納の言葉を言った後、男根の横に居る男達が桶で水分らしき物を掛けたら、洞窟のライトで照らし出され黒光りし余計に生々しく見える。
本当に神様から此の部分を切り取ったかのように、脈付く振動までもが伝わってくるみたい、これって……私は巨大男根を見て煽られているの?
「金精大明神様との交合の儀を……
つつがなくお勤めあそばせるよう伏してお願い申し上げます」
「……………」
私の横に座り、何時もと違う神主として言う柊さんの言葉に耳を傾けながらも、私は私に迫り来る男達の方へと目を向けた。
山伏装束と天狗の面という異質な姿で、私の冠を外し千草を脱がして、襦袢1枚の姿で私は担がれる。
そう私は男達4人に両肩と両股を持ち担がれ、向かうのはあの男根の元、そしてその最中に聞こえる男達の荒い息使い。
薄い襦袢で乳房の形も乳首もまる分かりで、股を開かされているから陰部に布が1枚あったとしても本当は丸出し状態のまま。
それに……此だけなのに、陰部を濡らすはしたない私が居るの、息だけで私は期待し感じてる、此から起きる淫らな出来事に欲情する私は、男達が望む弥の巫女になってしまったんだ。
「……あっ!?」
男達が私を降ろしたのは男根の上で、跨ぐように座らされれば男根と私の陰部が密着して、冷え濡れている男根が気持ちいいの、こんな事でも敏感に感じてしまうの。