この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Seven
第4章 恋の連鎖が止まらない

 ため息が増えていく一人きりの車内。ブルーな気持ちしか乗車していない。隣に雪さんが居たら、真逆の色になっていただろうな……。園田さんと二人きりは危険だと分かっていても、専務である杉野さんから頼まれれば嫌とは言えない。おまけに、園田さんはうち(会社)のお得意様でもある。青葉さんの会社も同様だ。彼もまた園田さんとは違った危険を持っている。

 何も起こらないことを願い、園田さんの会社に到着した。前回と同じように受付けの女性スタッフに声を掛けた。

「お世話になっております。園田様とお約束をしていたのですが」
「お伺いしております。ご案内いたしますね」

 女性スタッフの後に続き、社内を歩いていく。黒で統一されたお洒落なオフィス。園田さんのイメージカラーとピッタリだ。

「では、こちらでお待ちください」
「……え?」

 女性スタッフが開けた扉の先には大きなガラス窓があり、外の景色を一望できた。眺めに関しては絶賛できたが、問題なのはその前に広がる光景。とても打ち合わせで使う部屋とは思えない。

「あの、失礼ですが……本当にこの部屋で間違いないですか?」
「はい。間違いございません」
「でも……」
「何か私共の会社にご不満が?」
「い、いえ……」

 不満だらけだよ!とは口が裂けても言える状況ではない。だが、どう見たってこの部屋は──ラブホテルの一室だ。

 先ほどまでの黒で統一されたオフィスとは別の建物のよう。壁紙は桜色をしていて、絨毯は落ち着いたブラウンカラー。部屋のど真ん中には、オフホワイト色をしたキングサイズのベッドが置かれている。おまけに照明が温色でムード作りに貢献している。

 ここに商談相手を招くこと自体、不自然だ。この部屋で何が行われるのか女性スタッフは知っている様子で「ごゆっくり」とにこやかに退室していった。

/125ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ