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Seven
第4章 恋の連鎖が止まらない
必死で抵抗するも男性の力に敵うはずもなく、青葉さんは余裕の笑みを浮かべたまま、私を見下ろしている。
「アホな男より、こういう強引な男のほうが女は好みなんでしょ?」
「それは、好きな人だった場合の話だと思いますよ。これは犯罪です!」
「犯罪かぁ……。いいね、その響き。──ゾクゾクするよ」
「やっ……」耳を甘噛みされ、体が跳ねた。反応してしまった自分が恥ずかしい。どうしても耳は弱い。
天使のような笑みを浮かべ、悪魔の言葉を放つ青葉さん。「無理矢理されるの好きなの? 清純そうに見えて意外と淫乱なんだね。お望み通り、めちゃくちゃにしてあげるよ」
キスされそうになり、意地で体を逸らせば、それを待っていたと言わんばかりに露になった耳を青葉さんは攻め始めた。行き交う舌先が奏でる卑猥な水音。鼓膜に直に伝わり、おかしくなりそう……。
「耳、好きなんだ? 息上がってるよ」
「やめっ……んっ」
抵抗しているのかよがっているのか、彼が与える刺激に体は素直に従ってしまう。こんなの嫌なのに……。弱い部分を集中的に攻められ続け、彼に唇を許してしまった。繰り返される荒々しい口づけ。貪るように食すように唇を何度も弄ぶ。
「キスしたら、その気になっちゃったの? 簡単で、つまんない女だね」
「ち、違います!!」
「嘘つきだね、西宮さんは。顔に『もっと……』って書いてあるけど?」
否定したいけど、久々のキスで少しだけスイッチが入ってしまった自分もいる。情けない……。青葉さん以外の男性を思っているのに、目の前の彼に酔い始めているなんて……。理性は快楽には勝てないの? 自問自答している内、青葉さんの手がブラウスへと伸びてきた。