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Seven
第6章 グランジ

 待ち合わせのファミレスに着くと、ジュディさんは入り口付近にある喫煙所でタバコを吸っていた。

「お待たせしました!」
「大丈夫! ワタシも今来たところだから。それじゃ、行きましょうか」
「はい!」

 隣に並んだジュディさんは逞しい肉体をしている。インストラクターなこともあり、自身の見た目には気を使っていると言っていた。「本当は花柄のワンピースとか可愛い洋服が着たいんだけど、ワタシの体格じゃちょうどいいサイズが無いの」と残念がっていた。

「ふふ、女の子がいる女子会なんて久しぶり。いつも、野郎ばかりの女子会だから」
「そうなんですね! 私もこうやって、ファミレスに集合するの学生ぶりで」
「みんな大人になると、お洒落なカフェとか話題のお店に行きたがるもんねー」
「そうなんですよねー。会話を楽しむなら、ファミレスでもいいと思うんですけど……」
「分かるー! あ、何頼む? 腹が減っては話は出来ずってね」
「それじゃ──」

 メニューを広げ、お互いに好きな食べ物を注文した。ドリンク飲み放題は欠かせない。料理がテーブルに並ぶまで飲み物片手に会話に花を咲かせていく。

「で、雪くんとはどうなの? 進展した?」
「進展どころか後退してます……」

 今日の出来事をジュディさんに説明した。青葉さんと二人きりで話してから、雪さんの様子がおかしい。気になるけど、聞いても答えてくれないだろうということも伝えた。

「……なんか、雪くんらしい展開」
「え?」
「前にも似たようなことがあったの。その時、雪くんは大事な人を手放した。その人は──ユータのお姉さん」


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