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大人遊び
第4章 強行突破 side 啓介
仕事で嫌な事があったという友人につられて、ハイペースでお酒を飲んでいく二人。

話を聞きながら、一緒に怒ったり、驚いたり、笑ったり、コロコロ表情を変える彼女から目が離せない。

普段はあんななんだ、可愛いな。

そう思いながら見つめていると、次第にお酒が回ってきたのか、顔がトロンとしてきて、益々、可愛い。

「おいっ、聞いてる?」

そう言われ、ハッと視線を戻す。
 
「どっちだよ?」

佐々木がニヤニヤしながら聞いてくる。

「はっ?」

「都築さぁ、後ろのどっちか気になってるだろ。」

「はぁ?何言ってんだよ。」

「お前、鏡見てみろよ。そんな優しい顔してんの見たことないわ(笑)」

「馬鹿言うなって。ちょっとトイレ。」

逃げるようにトイレに立つ。本当、アイツは頭が切れる。トイレから出た後、洗面所の鏡で、念の為、自分の顔を見ていると、

「すみません。並んでますか?」

不意に彼女から尋ねられた。
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