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クリスマスイブの最低なプレゼント
第3章 居酒屋で
女性店員に案内されて私はカウンターに座る。
私の隣には中年のサラリーマンが座っていた。
「どうしたの。姉ちゃん。そんなカッコしちゃって……エッチだね……」
中年サラリーマンは酔っ払っているのかまた同じようなことを私に向かって言う。
私は無視して静かに日本酒を飲む。
サンタの格好に日本酒っていうのもめちゃくちゃな気がする。
まあもうこんなところで飲んでるだけでめちゃくちゃ。
私のクリスマスイブは宗介とあのアバズレ女によってぶち壊しになってしまった。
日本酒を飲みながら宗介との思い出を振り返る。
初めてのデート、初めてのセックス、初めて誕生日を祝ってもらったこと……。
全部楽しい思い出のはずだった。
全部良い思い出のはずだった。
でも今はなんだか全部嫌な思い出に思えてくる。
初めてのデートだってそういえば私になにも聞かないで独りよがりのデートプランだった。
セックスしたって雰囲気とかムードとかを作るわけでもなくデートしたらセックスがもれなく付いてくるって感覚だった気がしてきた。
宗介(もう宗介なんて呼ばないでアイツって呼ぼう)があんなヒドイ裏切りをするのもなんだか当然な気がした。
そう思ったらなんだか惨めになった。
こんなのただ私の見る目がなかっただけじゃん。
頭にきて私はまた日本酒をグイっと飲んだ。
「姉ちゃん。いい飲みっぷりだねー。俺がお酌してやろうか?」
私はチラッと中年サラリーマンの顔を覗いた。
中年サラリーマンはタバコのヤニだかなんだかわからないけど黄ばんだ汚い歯を見せて笑う。
それを見て私は寒気がした。
『はやくどっか行ってくれないかなこのオヤジ』
私は本気でそう思った。
しかし私の思いとは裏腹に中年サラリーマンは日本酒が入った徳利を持って私のお猪口に注ごうとする。
私は中年サラリーマンから徳利を取り上げる。
「自分で注げるから触んないで」
「なんだよー。姉ちゃんさあー。俺が慰めてやろうっていうのになんなんだよー」
中年サラリーマンがキレて食ってかかろうとする。
私は徳利に入った日本酒をぶっかけてやろうとしたその時、「若いお嬢さんに嫌な思いさせるんじゃない」と言う声が聞こえた。
私の隣には中年のサラリーマンが座っていた。
「どうしたの。姉ちゃん。そんなカッコしちゃって……エッチだね……」
中年サラリーマンは酔っ払っているのかまた同じようなことを私に向かって言う。
私は無視して静かに日本酒を飲む。
サンタの格好に日本酒っていうのもめちゃくちゃな気がする。
まあもうこんなところで飲んでるだけでめちゃくちゃ。
私のクリスマスイブは宗介とあのアバズレ女によってぶち壊しになってしまった。
日本酒を飲みながら宗介との思い出を振り返る。
初めてのデート、初めてのセックス、初めて誕生日を祝ってもらったこと……。
全部楽しい思い出のはずだった。
全部良い思い出のはずだった。
でも今はなんだか全部嫌な思い出に思えてくる。
初めてのデートだってそういえば私になにも聞かないで独りよがりのデートプランだった。
セックスしたって雰囲気とかムードとかを作るわけでもなくデートしたらセックスがもれなく付いてくるって感覚だった気がしてきた。
宗介(もう宗介なんて呼ばないでアイツって呼ぼう)があんなヒドイ裏切りをするのもなんだか当然な気がした。
そう思ったらなんだか惨めになった。
こんなのただ私の見る目がなかっただけじゃん。
頭にきて私はまた日本酒をグイっと飲んだ。
「姉ちゃん。いい飲みっぷりだねー。俺がお酌してやろうか?」
私はチラッと中年サラリーマンの顔を覗いた。
中年サラリーマンはタバコのヤニだかなんだかわからないけど黄ばんだ汚い歯を見せて笑う。
それを見て私は寒気がした。
『はやくどっか行ってくれないかなこのオヤジ』
私は本気でそう思った。
しかし私の思いとは裏腹に中年サラリーマンは日本酒が入った徳利を持って私のお猪口に注ごうとする。
私は中年サラリーマンから徳利を取り上げる。
「自分で注げるから触んないで」
「なんだよー。姉ちゃんさあー。俺が慰めてやろうっていうのになんなんだよー」
中年サラリーマンがキレて食ってかかろうとする。
私は徳利に入った日本酒をぶっかけてやろうとしたその時、「若いお嬢さんに嫌な思いさせるんじゃない」と言う声が聞こえた。