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夜ごと疚しい夢を見る(「初めて女を~」ピックアップ御礼)
第1章 夜ごと疚しい夢を見る
* * *
「はい?」
ビスカスは、扉を叩く音に返事をしました。
「こんばんは、ビスカス」
「リュリュ?どうしたんですか?」
「……眠れないの」
ローゼルは部屋に入って来ると寝台の横に立って、ビスカスを抱き締めました。
「体が、熱いの……一人で、寝れないわ……」
「悪い子ですねえ」
ローゼルはビスカスの肩に手を回して口づけると、はにかみながら悪戯っぽく笑いました。
「そうよ?リュリュは、悪い子なの……お仕置きして、ビスカス」
「……畏まりました、お嬢様」
ビスカスは、ローゼルの羽織っていた夜着を脱がせて、床に滑り落としました。大人に成りきっていない体が、夜の灯りの中で艶めかしく輝いています。
「んっ……あ……」
抱き締めて口づけると、熱い肌は吸い付いて来る様です。ビスカスは自分ももどかしく服を脱ぎ捨てて、ローゼルと共に寝台に縺れ込みました。
「気持ちいいのぉ……ねえ、もっとぉ……もっと、さわって」
「触んのが俺でも、良いんですか?」
「いいっ……いいぃ、ビスカスが良いの、っ」
抱き付かれ口づけをせがまれたビスカスは、胸が熱くなりました。ローゼルの細い体をきつく抱き締めて、何度も口づけを交わしました。
「んっ……はぁん……気持ちいいよぉ……」
「リュリュ……俺も、触って」
ローゼルの手を取って昂って来た物に触れさせると、甘い声が上がりました。
「あ……もうおっき……あん……」
口づけ合って触り合っていたビスカスは、ローゼルの表情に気付いてドキッとしました。目は潤み、頬は薔薇色に上気して、唇は唾液に塗れて、艶々と誘うように光っています。
部屋に来た時はあどけなかったローゼルから溢れる色香に、ビスカスは感動さえ覚えました。