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扉の向こう
第11章 ぽっかりと空いた穴
(何か腹の辺り少し重たい、寝返りもできない。)
僚太は、いつもには無い違和感を背中に感じて目が覚めた。
「うわっ」
驚いて思わず小さい声が出た。腹を確認すると、香菜の腕が巻き付いている。普段は、僚太と香菜の間に望海が寝ているので、そこに腕があるはずはない。寝ぼけながらも状況をを確認すると、僚太の背中に香菜が抱きつく様に寝ている。
(やっぱり、柔らかいな。)
久しぶりの香菜の感触。寝間着がわりの短パンからはりのある太ももが『さわって…』、と誘っているような気がした。肌が直接ふれ合っている部分の、柔らかく、すべすべで、心地よい温かみが気持ち良かった。
そのままの体勢で、枕元にある目覚まし時計に手を伸ばし時間を確認する。
(まだ4時か・・・)
目の前では、望海が気持ち良さそうに寝ている。背中では香菜が気持ち良さそうに寝息をたてている。
(正直、狭いし寝返りもできなくて辛いけど、これはこれで幸せなんだろうな)
そんな事を思いつつ、やはり寝返りができないのは辛いので、望海を起こさない様に、そっと優しく普段香菜がいるはずの場所に移動する。
(これで少し自由になれる。)
僚太は仰向けに体勢をかえる。
「おわっ」
思わず大きい声をあげてしまった。僚太の腕が香菜に触れて分かったのだが、香菜はブラジャーのみだったのだ。僚太は戸惑った。久しぶりに腕全体で感じる香菜の素肌の感触。正直、物凄く心地良かった。この心地よさで、密着した腕を離したくない自分がいた。
(危ない、危ない。気分を変えなきゃ)
思うが早いか、行動が早いかそっと優しく、香菜の腕をどけると、起き上がってキッチンに向かう。
(所詮、セックスなんて生殖行為。俺はそう思い込む事で、沸き立つ性欲を抑えてきたじゃないか。絶対、香菜はもう、そんな行為は求めちゃいないし、最後にした時だって、香菜がお愛想でお付き合いしてくれただけ。勘違いしちゃいけない。どうしてもしたくなったら自分で処理すればいいだけ。今がみんなにとって最善なんだ。)
そう僚太は自分に言い聞かすと、キッチンに消えて行った。
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