この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アイドルと恋人契約
第2章 一週間目
あの後、翔の仕事の都合ですぐに部屋を出ることになった。
挨拶をしてもまだ実感がわかないみずきに、翔はケータイを差し出した。カバーのついていない、綺麗なものだった。
新型ではなく、一つ前の型に見える。
「LINE、交換しよう」
「えっ……」
目の前で画面を操作する翔を思わず凝視する。
すっ、と綺麗な指が動き、みずきに向けた画面にはLINEが表示されていた。
「仕事用のじゃないよ、プライベートのやつ。秘密だよ」
「はっ、はい!」
「あとそれ、敬語もなし。恋人だよ?」
くす、と至近距離で笑われて、顔が急激に熱くなる。
震える手でみずきもLINEを開くと、すぐに翔のアカウントが追加された。
アイコンは初期の動物のもので、名前は翔。これだけだと、まさか相手がこの翔だとはわからないだろう。
「連絡するね、みずきちゃんも連絡してね」
ぽん、と手が頭に触れる。
びくり、と小さく跳ねたみずきに「かわいいね」翔の甘い声が落ちてきて、それから別れるまで、恥ずかしくて翔の顔を見ることができなかった。
挨拶をしてもまだ実感がわかないみずきに、翔はケータイを差し出した。カバーのついていない、綺麗なものだった。
新型ではなく、一つ前の型に見える。
「LINE、交換しよう」
「えっ……」
目の前で画面を操作する翔を思わず凝視する。
すっ、と綺麗な指が動き、みずきに向けた画面にはLINEが表示されていた。
「仕事用のじゃないよ、プライベートのやつ。秘密だよ」
「はっ、はい!」
「あとそれ、敬語もなし。恋人だよ?」
くす、と至近距離で笑われて、顔が急激に熱くなる。
震える手でみずきもLINEを開くと、すぐに翔のアカウントが追加された。
アイコンは初期の動物のもので、名前は翔。これだけだと、まさか相手がこの翔だとはわからないだろう。
「連絡するね、みずきちゃんも連絡してね」
ぽん、と手が頭に触れる。
びくり、と小さく跳ねたみずきに「かわいいね」翔の甘い声が落ちてきて、それから別れるまで、恥ずかしくて翔の顔を見ることができなかった。