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アイドルと恋人契約
第1章 契約
翌日の朝、携帯の着信で目が覚めた。
まだ夢うつつだったみずきに対し、先日の男性──山田は、集合時間と場所を一方的に告げてくる。
集合場所は最寄り駅、時間は18時。
今日からお仕事です、とのことだった。
一体どんな格好をすればいいのか、そもそも本当に相手は翔なのだろうか。
もしかしたらみずきが想像すらできないことになるかもしれない──
しかし、そんなことを考えてももう契約をしてしまってるし、住所も電話番号も名前も全て相手に知られているのだ。
それにもし、本当に相手が翔なら──
恐怖もあるが、それと同じくらいに期待をしている自分がいるのも事実だった。
もし本当に翔と会えるなら、そう考えて選んだ服装はまるで普段の自分ではないようで、なんだか恥ずかしくなってしまう。
買ったきり着れていないデート用のワンピースに、胸まで伸びた髪の毛先は軽く内巻きにした。
メイクも普段より可愛くを意識して、ヒールの高いパンプスに、爪は淡いピンクのマニキュアを塗る。
仕事帰り、それも飲み会帰りが初対面だった山田にめかし込んだ自分を見られるのはなんとなく恥ずかしかったが、彼はみずきを目にするとにこりと微笑んでくれた。
山田の後ろにはどこにでもありそうな軽自動車が止まっている。
スーツ姿の山田とはどこかちぐはぐな印象だが、本人曰く「目立たない方が仕事がしやすい」そうだ。
まだ夢うつつだったみずきに対し、先日の男性──山田は、集合時間と場所を一方的に告げてくる。
集合場所は最寄り駅、時間は18時。
今日からお仕事です、とのことだった。
一体どんな格好をすればいいのか、そもそも本当に相手は翔なのだろうか。
もしかしたらみずきが想像すらできないことになるかもしれない──
しかし、そんなことを考えてももう契約をしてしまってるし、住所も電話番号も名前も全て相手に知られているのだ。
それにもし、本当に相手が翔なら──
恐怖もあるが、それと同じくらいに期待をしている自分がいるのも事実だった。
もし本当に翔と会えるなら、そう考えて選んだ服装はまるで普段の自分ではないようで、なんだか恥ずかしくなってしまう。
買ったきり着れていないデート用のワンピースに、胸まで伸びた髪の毛先は軽く内巻きにした。
メイクも普段より可愛くを意識して、ヒールの高いパンプスに、爪は淡いピンクのマニキュアを塗る。
仕事帰り、それも飲み会帰りが初対面だった山田にめかし込んだ自分を見られるのはなんとなく恥ずかしかったが、彼はみずきを目にするとにこりと微笑んでくれた。
山田の後ろにはどこにでもありそうな軽自動車が止まっている。
スーツ姿の山田とはどこかちぐはぐな印象だが、本人曰く「目立たない方が仕事がしやすい」そうだ。