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アイドルと恋人契約
第1章 契約
それから数十分ほど経っただろうか、車がバックで動き、何度か切り返しをして停車した。
どこかに駐車したのだろう。
つきました、の声とともに、アイマスクが外された。突然明るくなった視界にみずきは顔をしかめ、うっすらと瞳を開けてあたりを見回した。
そこは閑静な住宅地、というのがぴったりな住宅街で、駐車したのはマンションの駐車場のようだ。
怪しげな店に連れて行かれるのでは、という不安はひとまず解消されて、みずきはほっと息をついた。
「ではこちらへ」
山田が先に歩き始め、みずきはそれについていく。
いくつも似たようなマンションが立ち並び、そのどれもがおおよそ10階建ほどだろうか。
人気はなく、本当に人がいるのだろうかと思わせるほどの静けさだった。
「人気がない分、使いやすいんですよ」
マンションの入り口には暗証番号を入力するキーがあり、山田は数桁のキーを押す。
ぴー、と音がして扉が開くと、その先にはエレベーター。
そのエレベーターの入り口にはカードをかざすようになっていて、カードがなければ使えないようだ。
一見すると普通のマンションではあるが、セキュリティ対策は万全のようだった。
どこかに駐車したのだろう。
つきました、の声とともに、アイマスクが外された。突然明るくなった視界にみずきは顔をしかめ、うっすらと瞳を開けてあたりを見回した。
そこは閑静な住宅地、というのがぴったりな住宅街で、駐車したのはマンションの駐車場のようだ。
怪しげな店に連れて行かれるのでは、という不安はひとまず解消されて、みずきはほっと息をついた。
「ではこちらへ」
山田が先に歩き始め、みずきはそれについていく。
いくつも似たようなマンションが立ち並び、そのどれもがおおよそ10階建ほどだろうか。
人気はなく、本当に人がいるのだろうかと思わせるほどの静けさだった。
「人気がない分、使いやすいんですよ」
マンションの入り口には暗証番号を入力するキーがあり、山田は数桁のキーを押す。
ぴー、と音がして扉が開くと、その先にはエレベーター。
そのエレベーターの入り口にはカードをかざすようになっていて、カードがなければ使えないようだ。
一見すると普通のマンションではあるが、セキュリティ対策は万全のようだった。