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母さんをモノにしちゃった僕
第6章 心変わり
翌朝。

僕が起きて来ると父さんと八代が朝食を摂っていた。

「おはよう」

「おはよう!」

「マモル、おはよう」

僕は皆に挨拶しながら八代の隣に座った。

「昨夜も遅くまで勉強してたのか?」

何も知らない父さんが脳天気に話しかけてきた。

「うん、昨夜も寝たのは2時位かな?」

僕は正直に答えた。

「そんなに遅くまで勉強してるのか?偉いなぁ」

八代が心にもない台詞を吐いた。

「母さん、昨夜うるさかったけど、何してたの?」

僕は真正面から切り込んだのだった。

「えっ・・?」

母さんの顔が見る見る青ざめていくのがわかった。

「ん・・?うるさかったか?それは悪かったな・・。俺が酔っ払って歌を歌ったりしたからだな・・」

八代がそう言って大笑いした。

「何だよ、夜中に歌を歌っていたのか・・?迷惑な奴だな」

父さんが真に受けて一緒に笑っていた。

(父さんは本当にお人好しだよ。馬鹿がつくほどの・・!)

僕は心の中で父さんに毒を吐いたのだった。


父さんと八代は出勤していった。

僕はあえて昨夜の事を母さんには聞かないまま、家を出たのだった。

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