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ちょうちょ
第9章 [官能] 浴室で

「こっちみて」

由衣が視線を上げる。その瞳はたつきが見たことがないくらい潤んでいた。

「たつきさ…ん、っあ」

目が合ったことで、見られていることをはっきりと認識させられて、気持ちが高ぶってくる。

シャワーを小刻みに揺らした。

「っ、ぁぁ、あ、あ、あぁ…ん」

たつきはずっと見ている。

「…たつきさんっ」

もう一度名前を呼ばれた瞬間。たつきはシャワーを奪いとる。

「もう、俺が我慢できないや…」

立ちあがらせて、シャワーを当てつつ指を挿入する。

「ん…あ、あ、あぁ」

たまに、親指でクリトリスをつついてやると、体をビクリとさせて反応した。

「…たつきさんっ、たつきさんっ」

シャワーをゆるゆると当てながら、グチグチと中を弄る手を早めると、由衣の足がふにゃふにゃと折れそうになる。

「んっ、んっ、ダメっ、もう無理…」

そう、囁くとしゃがみ込んだ。
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