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ちょうちょ
第10章 ストーリー6
由衣がマカロンを食べ終わると、たつきが立ちあがった。
自分のカバンをゴソゴソと漁ると、何かを持って、ソファに戻ってくる。
「ん。」
と、それを由衣に差し出した。
「ん?なんですか」
「開けてみ」
包みを開けると、可愛らしいイヤリングが入っていた。
「前につけてて、可愛かったからさ」
たつきは目を逸らしながら言う。
「わっ、嬉しい!素敵。どうして急に?」
「一足早いサンタクロース」
「あっ」
クリスマスを三日後に控えていることに、このとき気がついた。
早速耳につけて、たつきに見せる。
「やっぱり。似合ってる」
由衣は、洗面台まで見に行くと、戻ってきてたつきにお礼を言った。
「ありがとうございます。大事にします」