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第13章 七回忌ですね。

その2日後…

つつましやかに
タイスケの自宅でキョウスケの
7回忌が営まれた。


マイコは喪服を着て
胸元まで伸びている黒髪を
束ねて
内山家の旦檀那寺から訪れた
僧侶に合わせて
仏前で読経をしていた

目もとに泣きぼくろがある瞳を
そっと閉じながら
こう呟いていた…


『キョウスケ。天国で元気にしてる？ムコウの世界では周りと仲良くしてる？またグレたりしてないよね…？ホントこの世から心配してるよ。　　　……ほら。見てるかな？リュウは大きくなったでしょう！　今、保育園の年長さんになったんだよ。身長もね、もうすぐ120センチに届きそうだよ。　ちょっとのんびり屋デマイペースなところがあるけど、優しい子に育ってます。今ね…スイミングに通っていて、他にも男の子のくせにピアノやりたいなぁって言ってるし…　キョウスケには分かんないだろうけど、プログラミングっていうのも興味津々みたいでさ…。小学子に入ったら、この2つは習わせようと思う。』
読経の流れる
仏前でマイコのキョウスケへの
語りかけは
まだまだ続いていく…。