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義妹(いもうと) 舞ちゃん
第13章 七回忌ですね。
タイスケは
読経の流れるなか
マイコとリュウのうしろで
仏前に手を合わせていた


今日はタイスケの7回忌だからな
やっぱり
マイちゃんが前で手を合わさないと…


そうマイコとリュウに
一番前に座るように
勧めたのだった。


もうキョウスケが亡くなってからまる6年
あの時
キョウヘイが動かなくなって
目を閉じていた斎場で
俺が初めてマイちゃんに
声をかけた時に
マイちゃんの腕の中で抱っこされていたりゅうが
今ではいっちょ前に
お行儀よく
正座をして小さい手を合わせてる…


ううっ…
リュウ!
お前
オオキクなったなぁ… グスン!

『おい。キョウスケ!天国から見えてるか?』

タイスケは目を潤ませながら
前に座り読経に手を合わせている
マイコとリュウを見つめた。


そして

『キョウスケ…。俺も46になっちまったよ…結局、結婚する機会もなくしちゃったけど… でも頑張ったぜ!親父がぶっ潰したウチヤマ鉄工を復活させたしな。 おまけに、マイちゃんとリュウって、家族も増えたしな。 リュウが大人になるまで、ちゃんと面倒見るから安心しな。 あ…!そうそう…』

タイスケもまた
マイコに負けず劣らずに
天国にいるキョウスケに
たくさんの思いを伝えようとしていた。
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