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第13章 七回忌ですね。

『ところで、マイちゃんは、どこかにいいお相手とか見つからないの？　あ。キョウスケの7回忌の席で言うのもなんだけどさ。　マイちゃんみたいな美人は、こんな田舎町では、ひときわ男性の目を引きつけちゃうよね。』
アツノブは
マイコの泣きぼくろのある瞳を
じっと見つめながらそうマイコに話しかける


『ホント、お前はナマグサ坊主だな！　仏門の修行が聞いて呆れる…』
タイスケはそう
アツノブにツッコミを入れた


『あ…ゴメンネ！マイちゃん。　いやいや、人間は煩悩との日々戦いの毎日だから…われわれ僧侶がそれを実践して、戦い抜いてるんだよ。ｱﾊﾊｯ！』
アツノブは
そう言って大笑いして
『キョウスケもバカ笑いが好きだったから…供養だよ。じゃあ、このあたりで…。』と
アツノブは手を合わせて
タイスケとマイコに会釈をして
帰っていった。



『ごめんな。　アイツは坊主の風上にも置けないエロ坊主だよ。　まあ、気のおけないいいやつでもあるんだけどな…。　まっ宅もう…』
タイスケは
呆れ顔でそうマイコに呟いた。


『でも…面白い方ですね。アツノブさん…ｳﾌｯ。』
マイコは
まったく気にしていないという素振りで
タイスケに微笑んだ。