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第16章 夏の日の思い出。

マイコとタイスケとケンヤは
海の幸を味わって
ひとときの贅沢感を味わっていた…。

3人が昼を食べている
民宿が経営する食堂からは
少しムコウの砂浜で
マサヤとジュンがリュウと
何やら砂でオブジェを作っている姿が見える


『なあ。マイちゃん…　ジュンも大菊なって活発になってきたなぁ…』

『ホント…　特にお義兄さんのところのみんなには弟みたいに可愛がってもらってるからね…』

『俺らは、社長がいなかったら田舎町でヤンチャばかりして、きっとつまんない人生過ごしてたと思うんうすよね…。　社長が俺らハンパなやつを受け入れて仕事教えてくれてから…　だから社長が大事にしてるマイ姉さんとリュウ似は、もっともっと幸せになってほしいっす…！』


『えっ？ちょっとﾔﾀﾞｧ…　なんかケンヤ君ってば、今日カッコイイじゃん！』

マイコはひしひし
思いやってもらえている
入れしさを感じて
照れ隠し混じりで
そうおどけて見せた。

真夏の入道雲が
海の向こうの水平線にもくもくと
たち登っていた。